ももクロ×ビースティ? ゆるさ爆発の脱力支援アイドル「ゆるめるモ!」の初ライブに潜入!

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 もしかして、新たな歴史が始まる瞬間に立ち会ってしまったかもしれない。そう言ったら大げさだろうか。この日見た「ゆるめるモ!」のライブはそれほど衝撃的だった。

 「ゆるめるモ!」とは、「窮屈な世の中を私たちがゆるめるもん!」をコンセプトに、2012年10月4日に結成された脱力支援アイドル。のんちゃん、ゆみこーん、けちょん、いっちーという、メンバー全員が芸能界経験なしで、ゲリラ的なスカウトで集められたという不思議な成り立ちで始まったグループだ。
 
 そもそもスカウトで集められた、ほんの3ヶ月前には素人だった子たちが、いきなりステージに立たされてパフォーマンスなんてできるのだろうか? そんな想いを抱えながら、12月29日(土)、朝から年末の雰囲気が漂う街を歩き、10時40分から渋谷DESEOで始まるゆるめるモ!の初ライブに待機した。

 彼女たちは、ももいろクローバーZとビースティ・ボーイズを彷彿させるようなカラフルな4色のつなぎ姿で登場。アイドルというよりラップグループみたいな佇まいだなーと思いながら観てると、1曲目にかましてきたのはBPM200超の高速ヒップホップパンクソング『ゆるめるもん』。パンキッシュなギターとニューウェーブなシンセがギュンギュンとドライブしまくるトラックの上に、矢継ぎ早にチャーミングなラップを楽しそうに重ね、サビではキャッチー&スウィートな高揚感溢れるメロディが乗り、拳を突き上げながらシンガロングしたくなる。これまで多くのアイドルポップを聴いてきたが、こういったタイプの楽曲を歌っているアイドルはいなかったのではないだろうか?と思わせるような斬新さ。メンバーたちもどことなく脱力した雰囲気ながらも、小さい身体をキビキビと動かしてダンスする。うん、かなり楽しいぞ、このグループ!

 1曲目の興奮も冷めやらぬままに、間髪入れずに彼女達が歌ったのはPUFFYの『これが私の生きる道』のカヴァー。おそらく結成間もないために、カヴァーをセットリストに入れざるを得なかったのだろうが、この曲の歌詞の内容が彼女達の雰囲気にシンクロして、全盛期のPUFFYにさらにゆるさを増したような印象を与えてくれる。

 PUFFYのカヴァーで会場のオーバー30代たちの心を和ませると、まずはMCで自己紹介。「身長146cmのぺんぎん担当」のんちゃん、「自宅警備員で座敷わらしみたいな存在になりたい」けちょん、「FPSゲームが大好きでコスプレもやっちゃう」ゆみこーん、「ゆとりの代表で爬虫類が好きな」いっちーと、内容も名前も人を食ったような自己紹介を連発し、「何なんだこの子たちは?」と気になり度はMAX。

 続いて驚かされたのが、のんちゃんが「この自己紹介をラップに乗せてやりま~す!」と無邪気に宣言。ラップ? おいおい、3ヶ月前まで素人だった女の子たちがいきなりラップかよ? と面食らわされた中で、これまたゆる~い調子のトラックがズンドコと鳴り、ひとりひとりがふわふわしたラップを乗せていく。明らかに素人なラップなのだが、これが他にないような個性を出しており非常に心地よい。最後は「YO! YO!」と観客を煽り、「ゆるゆるゆるっと ゆるゆるめるモ!」と言いながらメンバー同士がお互いの肩を揉みまくり、それを初見の観客たちが真似をする微笑ましい空間に。確かにこの子たちの出すヴァイブスなら、これだけピースフルな空間を生み出せるのにも納得だ。

 そして、ラップが終わり、告知タイムに入ると、いっちーが「鼻が詰まって歌えない」といかにも「ゆとりの代表」にふさわしいマイペースなことを言い出し、会場は爆笑。この本気なのか、冗談なのかわからないような適当なスタンスがたまらない。確実にこの「ゆるさ」が、今後も観る者たちに安心感を与えていくに違いない。

 ラストはのんちゃんが「まだ結成して間もなくて1曲しか持ち曲がないので、覚えて帰ってください」と言って、1曲目にやった『ゆるめるもん』を再び歌う。しかし、これが1曲目にやった時よりも、ダンス、歌ともにキレが増しており、ただの「ゆるい」だけのアイドルだけじゃないな、と感心してしまった。

 後でメンバーたちに話を聞いてみたところ、始まる前もほとんど緊張しなかったというし、終わった後もライブ後とは思えないほど、のほほーんとしていた。これが本当に元素人? かといって、いわゆる地下アイドルの子たちにありがちな、私アイドルです!的な自意識過剰な雰囲気もなく、いかにも普通な女の子たちが部活のように頑張っている姿も観ていて笑みがこぼれてしまう。
 
 アイドル戦国時代に多くの面白いグループが生まれ、新しいアイドルを探している人たちは多いと思うが、このゆるめるモ!は追いかける価値があると断言したい。彼女たちが次にやる予定の新曲は沖縄テイストのエレクトロポップだというし、その次にもNYスタイルのノーウェーブパンクや、オールドスクールのガチヒップホップ、ニューオーダーっぽいキラキラダンスチューンなども控えているという。もちろん音楽的にはまだまだ未完成な部分もたくさんあるのだが、理屈を超えた期待感を感じさせてくれる彼女たちのライブを観れば、応援して一緒にその先の景色を見てみたいと思う人は多いに違いない。

 次回のゆるめるモ!のライブは1月27日(土)。この日はもしかしたらいくつか複数のステージをはしごする可能性もあるとか。時間があったらぜひ足を運んでみてはどうだろうか。ジャンルは違えど、奥田民生やユニコーンのような空気感を漂わせながら、みんなの脱力を支援してくれるアイドル「ゆるめるモ!」。今のうちに古参となっておくと、後々みんなに自慢できそうだ。

(大谷鉄郎)

 ゆるめるモ!(You’ll melt more!)プロフィール

 

Photo by Dan Cervi
(写真左から:ももぴ @momopi29、けちょん @ylmlm_kei、のんちゃん @ylmlm_non、ゆみこーん @ylmlm_yumiko、いっちー @nanaseichika71

2012年10月4日に結成された、ゆるさ満点のアイドルグループ。「窮屈な世の中を私達がゆるめるもん!」をコンセプトに、パンク、ヒップホップ、エレクトロなど多彩なサウンドをぶち込んだ楽曲で疲れた人々の心をゆるめます。今の日本に必要なのは、少しだけネクタイをゆるめて、肩の力をゆるめて、頭のネジをゆるめること。ゆるめ! 休め! 遊べ! 眠れ! 頑張りすぎな日本人に送る、脱力支援アイドルです!
「ゆるめるモ!」の英語表記は「You’ll melt more!」で、「あなたをもっとトロトロに溶けさせちゃうよ~」という意味合いも含まれています。

1月12日に発売される「TRASH-UP!!」のvol.14にメディア初登場となるインタビューが掲載! 

ゆるめるモ!スタッフ @ylmlm_staff
ゆるめるモ! オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/ylmlm

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